【給与計算④】給与計算の実施

今回は実際の給与計算の具体的な実施について説明します。

★給与計算の方法
給与計算は「給与計算の手順」で説明したとおり、以下の方法があります。

ハンド計算 電卓やそろばんを使って手計算します。かなりの上級者向きです。給与計算に関する完全な知識と計算能力が求められます。
エクセルなどの表計算ソフトを利用した計算 これも上級者向きの方法です。まずはエクセル等の表計算ソフトで数式を作らなければなりません。そのためには給与計算に関する深い知識が必要です。またパソコン操作のスキルも求められます。
給与計算ソフトによる計算 初心者から上級者まで対応できる計算方法です。給与計算の基本的な設定はすべてソフトに組み込まれているため、必要な情報さえ入力すれば計算ができます。ただし、初期設定や各種届出等に関する専門知識は必要になります。
社会保険労務士などアウトソーシング(代行者)の利用 最も安全かつ簡単な方法です。給与計算に必要な情報を代行者に送れば、それを基に給与計算を実施し、計算結果や振り込み用のデータを返送してくれます。計算する人間はその道のプロ(専門家)のため、安心して任せられます。人事担当者に給与計算の知識が全くなくても大丈夫です。ただし、利用料等のコストが発生します。また、業者によっては経験や実績が少ないものもありますので、業者選びの際は注意が必要です。(あおいグループは安心です(^-^))

どの方法を選ぶかはその企業次第ですが、給与計算ソフトによる計算または社会保険労務士へのアウトソーシングを利用している会社が増えています。

 

★給与計算の実施
実際の計算実施手順は方法により異なります。それぞれの方法ごとにその具体的手順を以下に示します。

手順 ハンド計算 エクセル 給与計算ソフト 社労士アウトソーシング
1.給与計算実施前の道具準備 電卓やそろばん、計算用の表を用意します。 エクセルシートに給与計算用の表を作成します。 給与計算ソフトを起動し、当月度に更新します。 給与の変更情報を用紙やデータにまとめます。
2.給与計算に関る変更情報の反映 変更情報を表に書き込みます。 変更情報を入力します。税率や保険料率に変更があるときは数式を変更します。 変更情報を入力します。保険料率に変更があるときは設定を変更します。 変更情報を社労士へ送信します。
3.集計 変更情報を基に個人別に給与を集計します。 数式が自動計算してくれます。ただし、数式に間違いがないか確認する必要があります。 ソフトが自動計算します。 社労士が計算します。
4.チェック 変更情報が正しく反映されているか、計算の間違いがないか、先月との比較で妥当かを確認します。 変更情報の反映や計算の間違いがないかを確認します。 変更情報の反映を確認します。 社労士から集計結果がきたら内容を確認します。
5.修正 修正があれば修正します。 修正があれば修正依頼。
6.給与明細の作成 給与明細用紙に内容を記入します。 給与明細用紙または自分で作成したデータに入力します。 ソフトから印刷します。 社労士から送られてきます。
難易度 難←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←中→→→→→→→易

以上の手順で給与計算を実施します。どの方法もメリット・デメリットがありますので、自社に適した方法を選びましょう。

賃金・給与計算に関する情報は以下参照

◎賃金(給与)の基本
◎賃金(給与)の決定方法
◎給与の全体像
◎給与計算の手順
◎給与計算前の情報収集
◎給与計算の実施
◎給与の支払い
◎給与計算後の届出
◎税金、社会保険料の支払い

◎給与計算のアウトソーシング(代行委託)

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代表 森崎和敏