【経営管理】黒字倒産ってご存知ですか?

皆さまは「黒字倒産」という言葉を耳にしたことはありますか?

これは、経営数字的には利益が出ているにも関わらず会社が倒産に追い込まれることです。帳簿上は利益が出ていても手持ちの現金が不足してしまい、買掛金や仕入代金の支払いができなくなり、銀行取引が停止してしまった結果、倒産してしまうのです。会社が経営管理の一つであるキャッシュフロー(現金の流れ)を管理しなかったことが大きな原因です。このような経営管理体制は方法さえ知っていれば難しいものではありません。
例えば、黒字倒産を回避するためには、以下の管理をきちんと行えば良いのです。

★黒字倒産回避のポイント
□(当然のことながら)毎日の入出金、売掛、買掛の帳簿を正確につける。
□キャッシュフロー計算書(現金の流れを管理する計算書)を毎月作成する。
□毎月、帳簿やキャッシュフロー計算書を責任者がチェックする。

忙しい中小企業の経営者様はこういった管理がなおざりになりがちです。しかし、だからといって、これらの管理を疎かにすると取り返しのつかないことになります。そこで以下のような工夫が考えられます。

□会計ソフトを利用する。 最近は安価で高性能な会計ソフトが手に入ります。毎日の帳簿入力さえ怠らなければ自動的に「キャッシュフロー計算書」、「現預金台帳」、「売掛・買掛台帳」などさまざまな帳簿管理ができます。
□専門家にアウトソーシングする 自社に経理担当者がいない、経営者が帳簿をつけているが時間がないというような場合は専門家へのアウトソーシングをお勧めします。税理士や行政書士は帳簿入力を代行することができます。専門家に依頼すれば、新たな学習等は不要であり、担当者の不在や退職の心配もなくなります。何よりも、専門知識を持ったプロに任せられる安心感があります。

今回は会社の経営管理の例として「黒字倒産」をあげました。知らぬ間に資金が底を突いていた、銀行取引が停止していたというようなことが無いように、日々の経営管理をしっかりと行いましょう。コンプライアンスの重要性が年々増し、行政官庁の監査等も厳しくなっています。経済環境が厳しい時こそ、こういった管理業務を見直し、企業体質を強化しましょう。

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代表 森崎和敏